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金継ぎする物が十分入るくらいの木箱(フタ付き)を
用意します。
(木箱がなければ、ダンボールや洋服などを
仕舞うプラスチックケースでも可!)
用意した箱の内部を水で濡らします。
霧吹きなどでシュシュッとする程度です。
底に濡れた雑巾などを敷いておけば、なお良いです。
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小麦粉を水でときます。
小麦粉をといた水と等量の生漆を加えてヘラでしっかり練ります。
(生漆を加えて練っていくと、粘くなっていきます)十分に粘り気が出たらムギ漆の完成です。
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断面の両方にヘラでムギ漆をつけ、その後カケラをしっかりとくっつけます。
はみだした所はかるくティッシュなどでふき取ります。乾いている間にずれてしまうことがあるので、マスキングテープで丁寧に固定しておきます。最初の半日くらいはムロに入れずに置いておき、その後ムロに入れます。1週間~10日はムロの中で漆を硬化させてください。
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「錆び」を粘土のようにして、だいたいの形を作り、器を元の形に戻します。
欠損部分が大きい場合は「木」でその部分の形を作り、
それを3-1.の要領でくっつけます。その後、「錆び」で
木が見えなくなるよう全体を覆ったら、あとは同様です。そのまま半日くらいはムロに入れずに置いておき、その後ムロに入れます。
1週間~10日はムロの中で漆を硬化させてください。
あまり厚くすると(1mmくらいまで)、漆がうみやすくなります。その場合は2~3回に分け、この作業を繰り返しましょう。
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材料:砥之粉10 水5 生漆5
- 1. 砥之粉 に水を加える
- 2. よく練る
- 3. 生漆を加える
- 4. よく練る
- 5. 必要なら地之粉を加える
- 6. よく練る(耳たぶくらいの固さがちょうど良いでしょう。)
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ムギ漆がはみ出している所を空研ぎペーパー、耐水ペーパーやクリスタル砥石、または小刀などで
キレイに研ぎ落します。欠けていた箇所を錆びで作った場合は、空研ぎペーパー、耐水ペーパーや
クリスタル砥石などで形を整えます。
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4.で研いだ所や継いだ所を先ほどより細かい番手
(800番~1,000番くらい)の耐水ペーパー、
クリスタル砥石でもう一度研いで面を整え、
次の工程の漆で線を描く、または面を塗る作業に備えます。
錆び(さび)で形を作った箇所はその全面を研いで整えます。
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蒔絵筆を使って、工程5で研いだ所に黒呂色を塗ります。
錆び(さび)で形を作った箇所は、地塗り筆を使って全面を
黒呂色で塗り込みます。
すぐにムロに入れ、約一日漆を乾かします。
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工程6で黒呂色を塗った箇所を800番~1,000番くらいの
耐水ペーパー、クリスタル砥石で研ぎ、面を整え、
次の工程に備えます。
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粉筒350番に金粉の丸粉1号を入れ、絵漆で書いた上に持っていきます。
指でトントンとして金粉を蒔きます。(毛棒・蒔絵用真綿を使ってまく場合もあります)
ムロに入れて2~3日乾かします。